ラポール
ラポール(rapport)とは、相手との間に信頼と共感が築かれ、心が通じ合っている状態を指します。フランス語に由来し、心理学やコミュニケーションの分野で多用される用語です。ビジネスシーンや企業研修においては、円滑な人間関係を築くための前提条件として重視され、上司と部下、講師と受講者、あるいはチームメンバー間での良好な関係づくりに欠かせない概念とされています。
実務上の重要性や活用場面
ラポールを築くことは、信頼を土台にした対話や協働を可能にし、部下のモチベーション向上や組織内コミュニケーションの活性化、エンゲージメントの向上にもつながります。マネジメントや1on1ミーティング、フィードバック面談、リーダーシップ発揮の場面など、ラポールがあることで本音を引き出し、行動変容や成長を促す関係が築けるのです。また、コーチングやカウンセリングなど対人支援の現場でもラポール形成は最重要要素とされます。
研修や組織開発の中での位置づけや具体例
企業研修では、ラポール構築の技法として「相手の話を傾聴する」「ペーシング(相手の話し方に合わせる)」「共通点を見出す」などのコミュニケーションスキルを扱います。たとえば、リーダーシップ研修やメンタリング研修、コーチング研修の中で、受講者が実践的にラポール形成の練習を行うケースが多く見られます。ラポールが形成された関係では、心理的安全性も高まり、学び合いや建設的な対話が自然と生まれます。
関連キーワード(類語、略語、英語表記など)
ラポール(rapport)/信頼関係/共感/安心感
傾聴/ペーシング/ミラーリング/心理的安全性
コーチング/カウンセリング/対人関係スキル
コミュニケーション研修/1on1ミーティング/関係性構築
ラポールの形成は、企業研修や人材育成において、信頼関係に基づく学習と成長を支える土台です。良質な関係性の構築は、個人の成長と組織成果の両立を実現するための第一歩となります。