ワークエンゲージメント

ワークエンゲージメント(Work Engagement)とは、仕事に対して活力・熱意・没頭をもって前向きに取り組んでいる心理的な状態を指します。単なる労働意欲とは異なり、働く人が自発的に仕事へ力を注ぎ、ポジティブなエネルギーをもって取り組んでいる状態を示します。バーンアウト(燃え尽き症候群)と対比される概念としても知られ、社員のウェルビーイングや生産性、組織への定着率向上に密接に関係しています。

実務上の重要性や活用場面

ワークエンゲージメントの高い社員は、離職率が低く、パフォーマンスが高い傾向があります。また、変化の激しいビジネス環境においても、自ら学び、成長し続ける意欲を保つことができます。実務では、人材のモチベーション管理やエンゲージメント向上施策、メンタルヘルス対策の一環として注目されています。従業員満足度調査やエンゲージメントサーベイなどで測定され、その結果をもとに組織改善の施策が講じられることが増えています。

研修や組織開発の中での位置づけや具体例

企業研修では、ワークエンゲージメントを高める要因として「裁量のある仕事」「成長実感」「信頼関係」「心理的安全性」などがテーマになります。リーダーシップ研修では、部下のエンゲージメントを高める関わり方、1on1ミーティングの質の向上、フィードバックの技法などが取り上げられます。また、組織開発の観点では、企業理念との共感や、ミッション・ビジョンの浸透、上司と部下の信頼関係の構築などが、エンゲージメント向上の施策として活用されています。

関連キーワード(類語、略語、英語表記など)

ワークエンゲージメント(Work Engagement)

従業員エンゲージメント/社員の主体性/仕事への没頭

エンゲージメントサーベイ/エンゲージドワーカー

モチベーション/ウェルビーイング/心理的安全性/バーンアウト対策

ワークエンゲージメントは、人材の定着と成長、そして組織全体の活力を高めるうえで欠かせない指標です。企業研修や人事施策において、その向上を目指す取り組みは、持続的な組織の成長戦略において非常に重要な役割を果たします。