GRIT
GRITとは(定義と概要)
GRIT(グリット)とは、「情熱(Passion)」と「粘り強さ(Perseverance)」を持ち続け、長期的な目標をあきらめずに努力し続ける力を意味します。米国の心理学者アンジェラ・ダックワースによって提唱された概念で、成功を左右するのは才能やIQではなく、目標に向かって粘り強く取り組む「やり抜く力=GRIT」であるとされます。近年では、個人の能力開発だけでなく、ビジネスや教育、スポーツの分野でもGRITの重要性が注目されています。
実務上の重要性や活用場面
ビジネスにおいてGRITは、困難な課題にもあきらめず挑戦を続ける力として、組織の成果創出や人材育成に大きく関わります。短期的な成果だけでなく、継続的な成長を重視する企業にとって、GRITの高い人材はイノベーション推進・目標達成・キャリア自律など多方面で活躍します。特にVUCA時代のように不確実性が高まる中では、GRITがレジリエンス(回復力)や変化への対応力とともに、社員の基礎能力として重視されています。
研修や組織開発における位置づけと具体例
GRITは、リーダーシップ研修、セルフマネジメント研修、レジリエンス研修、キャリア開発研修などの中で扱われるテーマです。たとえば、若手社員には「継続力を育てる自己成長プログラム」、管理職には「困難を乗り越えるためのGRITマネジメント研修」などの形式で展開されます。また、GRIT診断(Grit Scale)を用いた自己理解ワークや、目標達成ストーリーの振り返りを通じたグループセッションなども導入されています。GRITは単なる精神論ではなく、習慣化・継続の仕組みづくりとセットで設計されることが効果的です。
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